超初心者のための 〜ど素人☆雑魚釣り入門〜

海(うみ)ニュース

[04] 魚介類の安全性・蓄積状況とゴミの処理
            
[魚介類の安全性について]

 日常生活では、いろいろな産地からの多様な魚種を食べ、偏よった食べ方は避けるようにすれば、通常、日本人の食生活で摂取されるダイオキシン類の量はTDIの4pg-TEQ/kg体重/日を十分、下回ります。
 水産庁が実施した平成11年から平成15年度までの魚介類の調査結果からは、同一水域の同じ魚種でも個体毎に見るとダイオキシン類濃度は、ばらつきが大きいことが分かっています。魚介類の種類、生息環境などにより、ダイオキシン類の蓄積程度には違いが見られるようですが、個体差が大きいようです。 魚介類は、良質のたんぱく質や多種のビタミン類、動脈硬化等に効果があるといわれるDHA、EPA等を多く含んでおり、私たちの健康な食生活に大変有用な食品です。

 これに関して、平成16年3月16日に厚生労働省から公表された「平成14年度食品からのダイオキシン類一日摂取量調査等の調査結果について」において、「一部の食品を過度に摂取するのではなく、バランスのとれた食生活が重要であることが示唆されました」と強調されています。

偏りのないバランスの取れた食事を心がけましょう。

[魚介類中の蓄積状況について]

魚介類中の蓄積量は、種類や生息環境、
大きさなどで大きく異なります。
 
 ダイオキシン類は脂肪に溶けやすく残留しやすいので、魚介類中でも脂肪等に多く含まれます。また、魚介類のダイオキシン類濃度は、種類や生息環境、大きさなどで大きく異なっています。水産庁では、日本人の平均的な食生活において摂取される魚介類に蓄積されているダイオキシン類の実態を把握するため、平成15年度から平成19年度まで5ヶ年計画で漁獲量、消費量の多い、魚介類についてダイオキシン類の蓄積状況を調査しています。
平成16年度までの調査結果の概要は下の表のとおりです
 
  平成16年度の調査結果の概要(検体濃度の単純平均値)         
上段:ダ イ オ キ シ ン類
                           下段:PCDD+PCDF のみ
16年度平均 15年度平均 11〜14年度平均
魚介類 0.79pgTEQ/g
0.24pgTEQ/g
0.75pgTEQ/g
0.25pgTEQ/g
0.91pgTEQ/g
0.30pgTEQ/g
うち魚類 1.06pgTEQ/g
0.29pgTEQ/g
0.98pgTEQ/g
0.30pgTEQ/g
1.16pgTEQ/g
0.34pgTEQ/g
うち貝類 0.19pgTEQ/g
0.11pgTEQ/g
0.16pgTEQ/g
0.09pgTEQ/g
0.25pgTEQ/g
0.18pgTEQ/g
うち甲殻類 0.48pgTEQ/g
0.23pgTEQ/g
1.05pgTEQ/g
0.52pgTEQ/g
1.24pgTEQ/g
0.58pgTEQ/g
うち その他の水産動植物 0.15pgTEQ/g
0.08pgTEQ/g
0.11pgTEQ/g
0.05pgTEQ/g
0.23pgTEQ/g
0.10pgTEQ/g
 

[ダイオキシンを減らすためのゴミの処理]


 ダイオキシン類は、ゴミの焼却、工場の排気ガスなどで発生し、河川など様々な経路から長い年月の間に湖沼や海といった環境中に蓄積され、食物連鎖等を通して魚介類に取り込まれます。魚介類を安心しておいしく食べるためには、国民全体で環境を守っていくことが大切です。

 ダイオキシン類の発生量を減らすためには、ごみの量を減らすことが最も効果的です。そのためには、物を大事に使用し、むだな物は購入しないようにしましょう。また、ごみを出すときは、ごみの分別や軽量化、リサイクルなどに協力しましょう。ご家庭のごみは自分で焼却したりせず、正しく分別回収に出すことなどにより高温焼却などダイオキシン類の発生を抑えた処理に協力しましょう。

ニュース 【[03] 安全に関する基準】 【[05] 三重県海域でのまき餌のルール】 

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