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海(うみ)ニュース

[02] ダイオキシン類の健康への影響について
            
ダイオキシン類には、急性毒性と慢性毒性があります。
日常生活で問題となる可能性があるのは、慢性毒性です。

 ダイオキシン類には、急性毒性と慢性毒性があります。 ダイオキシンの急性毒性は、「青酸カリよりも強く、人工物質としては最強の毒性である」といわれることがあります。しかし、これは日常の摂取量の数十万倍もの量を一度に摂取した場合の毒性のことで、日常生活で摂取する量で急性毒性が生じるようなことや、日常生活で、誤って飲み込み事故が起きるといったことは考えられません。

 慢性毒性については、動物実験の結果などから、発がん性、生殖・発生毒性、免疫毒性などが報告されています。 世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)では、ダイオキシン類の中の2,3,7,8-TCDDについてのみ、事故などで高濃度暴露した際の知見から、人に対し発がん性が強く疑われるとしています。また、ラットやマウス等に多量に暴露させた場合、免疫機能や生殖機能の低下が報告されています。

 さらに、妊娠中のラット、マウスに比較的多量のダイオキシン類を与えた実験では、生まれた児に先天的奇形を起こしたり、免疫機能の低下、精子形成の減少などを引き起こす事例が報告されています。そこで、一生涯にわたって毎日摂取し続けてもこれらの健康影響が現れない指標として、1日当たり体重1kg当たり4pg-TEQという耐容一日摂取量(TDI)が定められています。(pgについては、一口メモA参照

海ニュース 【[01] 魚介類とダイオキシンの関係】 【[03] ダイオキシンの安全に関する基準】

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