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いつも何気なしに釣りの刺しエサとして使っているイシゴカイ・青イソメなどの虫エサ。これらの虫エサにも、たくさんの裏話がありましたので、今回は魚を釣るためには欠かすことのできない大切な虫エサにスポットをあててみました。 |
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虫エサの代表選手 イシゴカイたち |
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「国産だから美味しいだろう..」「この果物はやっぱり○○○産でないとなぁ..」「国産でも○○県のものは特に旨いんだよ!」なんて野菜や魚、肉などの生鮮食品を購入するさい、原産国や産地などはたいへん重要になってきます。
では、釣りエサの場合どうでしょう?「国産の青イソメ千円分」とか「和歌山県産のイシゴカイください」などと注文する人はほとんどいないでしょう。それどころかどこで獲れたものなのか気にもとめない釣り人が大半だと思われます。(当サイト管理者の紀州三平もその一人ですが...お恥ずかしい)
そこで今回は、釣りエサのなかでも新鮮ピチピチが肝心の『虫エサ(イシゴカイ,青イソメ,マムシ)』の産地についてのお話です。
虫エサの詳細
虫エサ名 |
別 称 |
主な産地,輸入元 |
対象魚 |
イシゴカイ |
イソゴカイ,ジャリメ |
日本,中国,台湾 |
キス,カレイ,ハゼ,グレ,チヌ,ベラ |
青イソメ |
青 虫,朝鮮ゴカイ |
中国,韓国 |
チヌ,キビレ,スズキ,カレイ,ガシラ |
マムシ |
本 虫 |
中国,韓国 |
カレイ,アイナメ,ガシラ |
[虫エサ(その1) イシゴカイ]
イシゴカイは今回紹介する虫エサの中でも多種多様な釣りに使われる、一番メジャーなエサではないでしょうか。そんなイシゴカイは子供のころから近所の河口付近で石をめくれば簡単に見つけられる身近な虫エサでした。しかし、そういう過去の思い出とは裏腹に、現在では産地こそ日本であるもののほとんどが『養殖』で幾らかは中国、台湾などからも輸入されているようです。
未だに専門業者がいて手作業で獲っていると思っていた私にはショッキングな情報です。(まぁ、人件費とか手間を考えれば当然といえば当然なのですが...)今でも、量はともかく日本全国の河口付近で獲れることは獲れるみたいなので一度自分で獲ったイシゴカイを使って投げ釣りなどをしてみるのも面白いかもしれません。
[虫エサ(その2) 青イソメ]
青イソメは昔から通称『朝鮮ゴカイ』と呼ばれるように、輸入物がほとんどでした。未だに輸入物中心ですが輸入元が韓国から中国に変わってきている模様です。
[虫エサ(その3) マムシ]
マムシも青イソメ同様中国を中心に輸入されているようです。子供のころからも、風貌が巨大イモムシのような『マムシ』を海や河口で見かけたことがないので、もともと国産ではないのかも知れません。
以上のように虫エサ一つとっても、産地や天然・養殖などの違いがあるのはオドロキです。
これから、虫エサを使って釣りをするときは「イソメくん、はるばる中国からご苦労さん!」と一声掛けてあげれば釣果に差が出るかもわかりませんよ。
※これらの虫エサ情報は釣具店などで教えていただいた、近年(2004〜2005年)の情報を元に
作成されていますので、輸入元など現況と違う箇所がある恐れがあります。あらかじめご了承ください。
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カルトで魚(ぎょ) !【[03] 雑魚の定義?】 【[05] 意外なお話(オキアミ編)】 |
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